競艇のL(出遅れ)とは?意味・罰則・原因はもちろん予想に生かすポイントまでご紹介!
どうも、競艇戦線の管理人です。
今回は「競艇のL(出遅れ)」について。
出走表や結果などで「L」という表記を1度は目にしたことがあると思います。
実はこの「L」は選手や私たちに大きな影響を与える項目であるのはご存知ですか?
本記事では、そんなL(出遅れ)に関する罰則・原因・影響はもちろん予想に生かすポイントまで解説しています。
完全網羅していますので、ぜひ最後まで御覧ください。
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日本モーターボート競走会に就職し、審査員を経験。その後、競艇予想屋に転身すると同時に、予想サイトの闇を暴く活動に従事。その活動が認められ、戦線グループに仲間入りした。
競艇のL(出遅れ)とは?
大時計が0を差してから1秒を超えてスタートするとL(出遅れ)となります。
※出典:ボートレース公式
競艇ではフライングスタート方式を採用しており、大時計の針が0を差してから1秒以内にスタートしなければなりません。
1秒の間にスタートラインに艇先が触れず、0.01秒でも遅れてしまうと問答無用で失格に。
この失格のことを「出遅れ」と言い、出走表や結果には「L」と表記されます。
では、どのようなケースで出遅れが起こるのかを確認していきましょう。
L(出遅れ)が起こる主な原因
L(出遅れ)が起こる主な原因をまとめてみました。
- 強い向かい風
- モーターのエンスト
- 進入時の転覆・接触
上記の3つの中でも大半は強い向かい風によるもの。
強い向かい風が吹くと艇が押されるため、トップスピードに乗り遅れたり、上手くスピードを出せなかったりします。
これによって、スタートラインに到達するのが遅れてしまうのです。
風の影響を受けやすい江戸川・平和島・戸田において、安全板が付けられたレースは特に注意してください。
他には、進入する際にアクセルを握ったら、モーターがエンストしてしまうケースもよく見られます。
要因は整備不良・コース争いで艇同士の接触・壁などに衝突した衝撃と様々。
出遅れはフライングと違って、選手の技術では賄えないアクシデントやトラブルによって起こるのが殆であると分かるでしょう。
L(出遅れ)が起こったレースは返還対象となる
L(出遅れ)はフライングと同様にスタート事故と見なされ、該当する艇は失格となります。
よって、出遅れた艇を絡めた舟券は返還対象となります。
つまり、画像にあるレースでは、単勝で買った「④」はもちろん「①-④」「①-②-④」の舟券は全額返金されるということ。
返金があると全体の売上が変わるため、オッズは返金された状態から再計算が行われます。
そのため、出遅れがあった場合は、出走直前のオッズよりも下がることに。
運営側も投票者にとっても損することになるため、もちろん選手には厳しい罰則が課されます。
どのような罰則であるのは、次で詳しく見ていきましょう。
競艇のL(出遅れ)の罰則について
※出典:ボートレース公式
出遅れの罰則をまとめてみました。
- 事故点が予選で20点、優勝戦で30点加算される
- 出遅れると準優勝戦・優勝戦には出られない
- 同一節中に2度出遅れると即日帰郷
- [2023年4月から罰則強化]賞典レースで出遅れると長期間の出場停止処分
- 出遅れると30日間の斡旋停止
出遅れとフライングで罰則の内容・基準は殆ど変わりません。
異なるのは斡旋停止で加算される期間と選手外責任の有無の2点です。
フライングの斡旋停止日数は期の間で、1回目なら30日、2回目は30+60=90日、3回目は90+90=180日。
対して、出遅れは回数に限らず、加算される日数は30日で固定されています。
つまり、1回目の出遅れで30日、2回目は30+30=90日、3回目は90+30日=120日。
また、出遅れはフライングと異なり、選手外責任が適用されることがあります。
選手外責任とは、モーターそのものに原因があったり、天候や他選手からの妨害など、選手自身に責任があるとは思えないケースのこと。
この選手外責任が適用されると、上記で挙げた罰則を課されることはありません。
実際に出遅れの5割以上は、選手外責任が適用されています。
競艇のL(出遅れ)が起こった有名なレース
では、実際に選手外責任が適用された有名なレースを紹介します。
対象は2011年5月30日の津8R。
この日は台風が近づいており、強い向かい風が吹き荒れる中でのレース。
映像を見れば分かる通り、水面が1マークから2マークへ流れており、コース取りから艇がピット側に押されています。
悪条件の中でのスタートとなり、全艇がトップスピードに乗れずに全艇が出遅れとなりました。
競艇のL(出遅れ)から予想に生かせるポイント
節中に出遅れがあった選手はスタートが安定しない傾向があります。
画像にある吉田選手は2日目に「出遅れ」がありました。
平均STが0.18にも関わらず、2レース目のSTは0.34。
以降のレースでも0.20台を連発しており、スタートが安定していないのが分かります。
ちなみに、出遅れ(選手責任)があった場合は、モーター性能に何らかの問題があることが多いです。
加えて、節中に2度目のスタート事故を起こすと、即日帰郷となるため攻めたスタートはできません。
よって、その節中に出遅れがあった選手を1着や軸に選定するのは避けるべきでしょう。
競艇のL(出遅れ)のまとめ
今回は競艇のL(出遅れ)について解説しました。
- L(出遅れ)とは大時計が0を指した1秒後にスタートすること
- L(出遅れ)が起こる主な原因は「強い向かい風・モーターのエンスト・進入時の転覆や接触」の3つ
- L(出遅れ)となった艇を絡めた舟券は全額返還される
- L(出遅れ)とF(フライング)の罰則の違いは「斡旋停止で加算される期間」と「選手外責任の有無」の2点だけ
- 2011年5月30日の津8Rは強い向かい風により全艇がL(出遅れ)となった
- 節中にL(出遅れ)があった選手はスタートが安定しない
ぜひ参考にしてみてください。
ここまで読んでいただいた方限定で、競艇予想する上での裏技を特別にご紹介します。
記事の最後に「出遅れから予想に生かせるポイント」を解説しましたが、実際に予想に落とし込むのは非常に難しく、何より手間となるでしょう。
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