競艇における魔の8項とは?引っかかった選手・予想に生かすポイントまで徹底解説!
どうも、競艇戦線の管理人です。
今回は「魔の8項」について。
競艇の世界では「魔の8項」と呼ばれる規程があるのはご存知ですか?
この規程に引っかかると、半年間はレースに出場できなくなり、引退に追い込まれるケースも。
本記事では、そんな魔の8項の規程内容・基準はもちろん・・・
引っかかった選手・予想に生かすポイントまで解説していきます。
分かりやすくまとめたので、ぜひ最後まで御覧ください。
日本モーターボート競走会に就職し、審査員を経験。その後、競艇予想屋に転身すると同時に、予想サイトの闇を暴く活動に従事。その活動が認められ、戦線グループに仲間入りした。
競艇における魔の8項とは?
魔の8項の正式名称は「選手あっせん保留基準第8号」です。
引退勧告が出される「競走の公正確保及び競走水準向上化に関する規程(通称「4期通算」)」とは全くの別物です。
どちらも、成績が振るわない選手に対して課される罰則ですが、内容と基準は異なります。
「4期通算」とは4期の通算成績が悪い選手に対して、引退勧告が告げられるのに対して・・・
「魔の8項」とは今期の通算成績が悪いと、次期には参加できないという内容です。
レースに半年間出場できなくなるので、成績を上げることすらできず、結果的に4期通算の規程に引っかかるケースも少なくありません。
魔の8項は成績不振な選手に対して、さらに追い打ちをかけてくるため「魔」が付けられているのでしょう。
ここからは、そんな「魔の8項」の基準について、4期通算との違いを交えながら解説していきます。
魔の8項の基準について
次期のレースに出場できなくなる「魔の8項」の基準がこちらです。
- 1期の通算勝率が3.00未満
- 1期の事故率が1.00以上
- 対象外:1期の出走数が50未満・デビューしてから2年以内
引退勧告が出される「4期通算」の基準がこちらです。
- 4期通算で勝率が3.8未満
- 33年経過後4期通算勝率3.8未満
- 4期通算事故率0.7以上
- 4期通算出走数60回未満
競艇の期とは1年で前期と後期に分かれているので、1期は半年、4期は2年分の成績です。
2つを比べると、魔の8項の方が罰則・基準ともに緩くなっているのが分かると思います。
そんな魔の8項の基準を1つずつ見ていきましょう。
魔の8項の基準①|勝率が3.00未満
勝率が3.00未満であれば魔の8項に引っかかります。
※出典:ボートレース公式
上記の表を見れば分かるように、4着に入線すれば着順点として4点が加算されます。
つまり、勝率が3.00未満ということは、5・6着入線が殆であるということ。
加えて、節間で1度でも舟券に絡むことさえできれば、勝率が3.0を切ることはありません。
良枠からスタートするチャンスはある訳ですし、この基準に引っかかるケースはかなり稀です。
魔の8項の基準②|事故率が1.00以上
事故率が1.00を超えると魔の8項に抵触します。
※出典:ボートレース公式
事故率とは事故点の合計を出走回数で割った数値です。
競艇選手の出走回数は期で約100レースと考えると、フライングを5度して事故率が1.0に乗るかどうか。
不良航走であれば、違反が2レースに1レース取られて、やっと事故率が1.0となる計算です。
つまり、まともに走れば事故率が1.0を超えることはありません。
そもそも、事故率0.7以上でB2級になるという基準を踏まえると、魔の8項のハードルはかなり低いと言えます。
魔の8項の基準③|出走回数が50未満・デビューしてから3年は対象外
勝率3.0未満、事故率1.0以上に該当する選手は魔の8項に抵触しますが、一部対象外となるケースがあります。
対象外となるケースがこちらです。
- 出走回数が50回未満
- デビューしてから2年未満(勝率)
著しく成績が悪い選手は49走以降のレースに対して出場辞退することは、このためです。
また、登録してから6期(3年)の新人選手に関しては、勝率のみ対象外。
新人選手は6枠から出走するレースが多いことが考慮されています。
魔の8項に引っかかった選手
ここまで魔の8項の罰則・基準について解説してきました。
基準自体はかなり緩いため、統計が始まって魔の8項に引っかかった選手は13名のみ。
過去の経験者では意外にも「西島義則」「今村暢孝」「角谷健吾」など競艇界を代表するスター選手も。
その他に特に話題を集めた3名をピックアップしてみました。
8項に引っかかった選手①|芦村幸香
1人目は芦村幸香元選手です。
美人レーサーとしてメディアでも引っ張りだこだった芦村選手。
成績自体は振るわず、産休以降の通算成績は3.0未満となり、魔の8項が適用されました。
インスタでは「下手すぎて引退しました」と書かれており、成績不振で引退を決意した選手の1人です。
8項に引っかかった選手②|小芦るり華
2人目は小芦るり華選手。
2016年のデビュー年に立て続けにフライングを切り、事故率はまさかの1.0超え。
魔の8項に引っかかることになり、フライング休み含めて約1年間の出場停止となりました。
休み期間中はバイトに明け暮れる中「絶対にボートレーサーとして活躍してやる!」と再起を誓ったそうです。
今ではA1級のボートレーサーとしてSG出場も果たしており、魔の8項を経験した挫折が生きているのではないでしょうか。
8項に引っかかった選手③|福来剛選手
3人目は福来剛選手。
2018年の後期に立て続けのフライングと妨害失格が重なり、事故点は1.19に。
魔の8項に引っかかったのがA級選手であったことで大きな話題を集めました。
休み期間中はボートのことを一切考えずに、子育てに専念することでリフレッシュしていたそうです。
福来選手は「自分と向き合える良い経験だった」と話しており、休みを終えて徐々に成績を取り戻していきました。
魔の8項を踏まえて予想する
魔の8項に引っかかると半年間もレースに出場できないため、選手からすれば是が非でも避けたいところ。
そのため、期の通算事故率が1.0付近であれば、攻めずに守りのレースをする選手も少なくありません。
そんな選手の心理を読めれば、間違いなく勝率アップに繋がります!
ということで、実際に魔の8項を避けたい心理が働いた事例を見てみましょう。
対象は2023年2月12日の戸田8R。
今レースで唯一のA1級である⑤号艇の高橋選手ですが、今節のSTが0.2台と非常に悪く、守りに入っている様子が伺えます。
実際にwatersideというサイトから、2021年11月1日〜2022年2月11日に絞った今期成績を見てみると・・・
事故率が1.0を超えていました。
出走回数も50を超えており、このままでは魔の8項が適用されることに。
よって、今節では事故率を下げるために「攻めた走りはしない」と予想します。
A1級ではありますが、舟券には絡む確立が低いでしょう。
結果は・・・
⑤号艇は6着に沈みました。
以降の今節の成績も見てみましょう。
全てのレースで5・6着。
このように、予想するレースにおいて、今期の通算成績における事故率が1.0付近の選手がいたら、階級が高くても舟券に絡まないことを想定するべきでしょう。
皆さんも意識してみてください。
競艇における魔の8項まとめ
いかがでしょうか。
- 魔の8項の正式名称は「選手あっせん保留基準第8号」
- 「4期通算」とは全くの別物。
- 前期の勝率が3.00未満or事故率が1.00以上の場合に適用
- 出走数が50未満・デビューしてから2年以内は適用外
- 魔の8項に引っかかった選手は13名
- 事故率が1.0付近であれば、守りのレースをする選手が多い
ぜひ参考にしてください。
ここまで読んでいただいた方限定で、競艇予想する上での裏技を特別にご紹介します。
記事の最後に「魔の8項から予想に生かせるポイント」を解説しましたが、実際に予想に落とし込むのは非常に難しく、何より手間となるでしょう。
そんな手間を省いてくれるのが・・・競艇予想サイトを使うこと!
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