競艇の基本ルールを解説!暗黙のルール・待機行動・フライングスタートについて深堀りしていきます!
皆さんどうも。競艇戦線の管理人です。
今回は、競艇初心者に向けて競艇の基本的なルールを分かりやすくまとめてみました。
競艇はモーターボート競走競技規程によって様々なルールが定められていますが・・・
初心者の方なら誰しも「待機行動・不良航走・・・とにかくルールが分かりにくい!」と思ったことがあるでしょう。
そんな方でも本記事を読めば、要点が分かるので頭を整理できるはず。
この記事で分かること
ぜひ最後まで御覧ください。
目次
競艇の基本的なルールについて
競艇は6艇がコースを3周して入着順位を争う競技です。
全国24ある競艇場の中から複数会場で1日12レースが3〜7日に渡って開催されます。
そしてこの期間中に「予選→準優勝戦→優勝戦」が行われて優勝者が決まるという流れです。
また、選手は実力によって階級が付けられていたり、モーターは抽選によって決まるといった競艇ならではのルールが存在します。
競艇の基本的なルール
ここからは競艇の基本的なルールを解説していくので、初心者の方はしっかりと押さえておきましょう。
競艇の基本ルール①
出走数は6艇と決まっている公営ギャンブル
競艇の出走数は必ず6艇と決まっています。
これはレース直前に欠場するといったことがない限り変わりません。
競馬は18頭、競輪は9車、オートレースは8人で争われるのに対して、競艇は6艇のみ。
競艇において1〜3着を当てる3連単の組み合わせは120通りと少なく「競艇は最も当てやすい公営ギャンブル」と言われています。
また、レース中に6艇の判別がしやすいように、選手の服や旗は艇番によって色が分かれているのも競艇ならではのルールです。
1号艇が白・2号艇が黒・3号艇が赤・4号艇が青・5号艇が黄・6号艇が緑となっています。
予想した際は買い目に含めた艇番の色を追いかけると、展開が見やすくなるので頭に入れておきましょう。
競艇の基本ルール②
600mの周回を3周して入着順位を争う
競艇は選手がボートに乗って着順を争う競技です。
1周600メートルのコースをいち早く3周した選手に軍配があがります。
どの競艇場も周回する長さは統一されていますが、波・潮・風・コース幅といった環境は異なるため、多少の条件は異なります。
1周目の着順が、そのままレースの結果になることが多い競艇では、1周目の第1ターンマークを6艇で一斉に旋回する部分が一番の見どころとなります。
競艇の基本ルール③
モーターは節ごとの抽選によって決まる
競艇のレースは1日12レースがどこかしらの会場で毎日行われています。
1つの競艇場で5〜7日間でレースが開催され、その各期間を「節」と言います。
この節間中に選手が使用するモーターは各競艇場が所有しており、レース初日の前日に抽選によって使用するモーター決められます。
モーター性能によって成績が大きく変わるため、選手にとっては運も大事な要素となるでしょう。
ただし、この期間の間であれば選手自身がモーターを整備することが許されています。
整備が上手い選手であれば、モーター性能を上げてくるケースもあるようです。
競艇の基本ルール④
実力によって階級が付けられている
競艇選手はA1級・A2級・B1級・B2級と実力によって階級が分かれています。
この振り分けは毎年1月と7月に行われて、半年分の勝率を踏まえて変更されます。
レースは「SG・G1・G2・G3・一般」と分かれており、階級によって出場できるレースが異なります。
例えばSG戦であればA1級の選手のみが出走するため、ハイレベルなレースが繰り広げられることも。
対して、一般戦ではA1級からB2級の選手が出走するため、選手間でも実力差が大きく、予想する際は階級を踏まえる必要があるでしょう。
競艇のコース取りのルールについて
ここからは競艇のレースにおける基本ルールを解説していきます。
まずはコース取りの流れから見ていきましょう。
- 出場する6艇が一斉にピットアウト
- 小回り防止ブイを旋回
- 第2マークを回る
- 150m見通し線を通過してコース決定
コース取りは早いもの勝ちとなっており、必ずしも1号艇から順番に内側からスタートするとは限りません。
好きなコースを取りにいくことができるため、スタートする前から選手同士の駆け引きが見られることも。
ただし、コース取りは様々なルールが定められている上、頻繁に変更がされるので、かなり複雑となっています。
競艇初心者であれば「待機行動がよく分からないよ!」という方が多いのもこのためです。
今回は、競艇予想する上で知っておくべき前付けの基本ルールをピックアップしてみました。
競艇の基本的なルール
では、1つずつ解説していきます。
競艇のコース取りルール①
枠なり進入の際の1〜3コースの決まり方
6艇が揃ってピットアウトしていき、小回り防止ブイと第2マークを旋回してコースが決まります。
まずは、1号艇が1コース、2号艇が2コースと艇番とコースが変わらないパターンから見ていきましょう。
ピットアウトしてから第2マークまでは低速にならずに通過。
その後、低速状態の場合に限り、1コースに進入する艇は2艇身以内に。
それに準じて2コースに進入する艇は2〜4艇身、3コースに進入する艇は4〜6艇身に入るルールがあります。
その枠内を低速で進んでいき、第2ターンマークを旋回したあと、150m見通し線を3艇身内で1番目に通過した艇が1コース。
3〜6艇身内で2番目に通過した艇が2コース、6〜9艇身内で3番目に通過した艇が3コースと決定します。
この後は1コースに入った艇がそれ以外のコースに行ったり、後続艇がインコースへと割り込むことはできません。
また、この流れによって枠番通りに進入する形が「枠なり進入」と言われています。
競艇のコース取りルール②
4〜6コースを取る選手にもルールが存在
1〜3コースが決定する際のルールが設定されているのは分かりましたが、4〜6コースに関してルールがないという訳ではありません。
外枠の選手に関しては、第2マークを旋回して艇先がスタートラインに向くと、スロー勢に合流するというルールが存在します。
このルールがないと前に行くフリだけをして、慌てて内側の艇が進入した後に後ろに回ることが可能に。
つまり、このルールはインコースの選手の助走距離だけが短くなって不利に働くことを防いでいます。
また、3号艇の選手が3カド(3コースでダッシュスタート)を狙うためには、2マークを旋回中にスタートラインに対して真っ直ぐ進むのもこのルールを守るためです。
競艇のコース取りルール②
前付けがあった場合のルール
インコースが強い競艇において、どの選手も内側に入りたいと考えているは自然なこと。
では、自艇の艇番よりも内側に入る動き(前付け)があった場合を見ていきましょう。
低速であれば小回り防止ブイを旋回したあとに進入する幅が決まっていますが、中高速であればそのルールは適用されません。
ただし、150m見通し線を通過するルールは変わらず、1・2・3コースにおいては3・6・9艇身内に入る必要があります。
つまり、艇番よりも内側のコースを狙うためには、内側の艇よりも早く150m見通し線に到達すれば良いのです。
そのためには内側の艇の抵抗を避けながら、高速で旋回する必要がありますが、ボートにはブレーキが付いていません。
無理な前付けをすると艇が進み続けて助走距離が短くなるというリスクが生まれます。
勝率が高いイン寄りのコースを狙うためには、その分それ相応のリスクが伴うことを頭に入れておきましょう。
競艇のコース取りルール③
回り直しが認められている
スタート前の助走距離が短くなりすぎた場合に限り、回り直しという行動が認められています。
回り直しとは各艇のコースが決定した後に、再度小回り防止ブイと2マークを回って6コースに入ることです。
アウトコースである6コースにはなりますが、助走距離が短いよりは良いと判断した際に行われます。
ただし、回り直しを前提として前付けするのは暗黙のルールで禁止されおり、前付けをする側の選手は回り直すことができません。
競艇のコース取りルール④
無理に時間稼ぎしてはいけない
その他のルールとしては、時間稼ぎをして助走距離を意図的に長くするのを防いでいるのが殆どです。
その他、禁止されている違反行動がこちら。
- 右方向への転舵
- ターンマークへの接触
- 故意のモーター停止
- 逆航走
ピットアウトしてからスタートするまでの時間は1分40秒から1分50秒と決められています。
その間に、選手は必要以上に蛇行して助走距離を伸ばしたり、他艇の走りを妨害することは違反です。
競艇のフライングスタート方式のルールについて
競艇は助走しながらスタートする「フライングスタート方式」という独特なスタート方法を採用。
これはボートにブレーキが付いておらず水面上で静止できないことと、インコースとアウトコースの優劣差を埋めるために設けられています。
フライングスタートの主なルールとしては、大時計が0を示してから1秒以内にスタートすることです。
早いとフライング、遅いと出遅れとなり、これによって失格となった艇の舟券は全て返還されるので覚えておきましょう。
競艇のスタートのルール
それでは、解説していきます。
競艇のスタートのルール①
フライング(F)について
競艇のスタートでは大時計が0を示す前にスタートラインを超えると問答無用で失格となります。
フライングを半年間で1回すると30日間、2回すると60日間、3回すると90日、4回すると180日の間はレースに出られません。
さらに0.05秒よりも前にフライングすると「非常識なフライング」とされて、即日帰郷させられるルールがあります。
そのため、1度フライングしている選手はスタートに対して慎重になり、スタートが遅くなる傾向になるのを頭に入れておきましょう。
競艇のスタートのルール①
出遅れ(L)について
大時計が0を示してから1秒を過ぎた後にスタートラインを通過すると出遅れで失格となります。
出遅れはフライングと同様に、レースに出場できなくなる重い罰則が課されます。
ただし、エンジントラブルなどが無い限り基本的には起こらないので、あまり意識する必要はありません。
また、フライングや出遅れとなった艇の舟券代は返還されるので、舟券は捨てずに持っておきましょう。
競艇のレース中のルールについて
競艇のレース中の基本ルールとして、他艇の走りを著しく妨害したり、事故に繋がるような危険な走りは禁止されています。
レース中に起こる主な違反として挙げられるのは「不良航走」と「妨害失格」です。
後続艇を巻き込んで転覆事故を起こすと妨害失格、悪質な走り方で他艇の走行を著しく妨げると不良航走に。
どちらも適用される明確な基準などはなく、各競艇場の審判長が判断しています。
また、レース中に転覆・落水・沈没があった艇の舟券代は返還されないので覚えておきましょう。
競艇のレース中のルール
それでは、解説していきます。
競艇のレース中のルール①
他艇の走りを妨害すると不良航走
他艇の走りを妨害すると、不良航走が取られます。
不良航走に該当するの主な行為が以下の3つです。
- 内側から追い抜く
- 斜行違反
- 悪質なダンプ
競艇では安全な間隔が取れない限り、内側から追い抜くことは禁止されています。
旋回中に内側から切り込む「まくり」という決まり手がありますが、通れるスペースがなければ、無理に入ってはいけません。
さらに、直線コースを斜めに走ることで、他艇の走行を著しく妨害すると違反となります。
また、競艇には艇首を返さずに相手を突き飛ばして、その反動で自分が前に出る「ダンプ」という行為がありますが、あまりにも危険であると判断されると不良航走が取られることも。
このように不良航走に明確な基準はなく、判断は各競艇場の審判長に委ねられています。
競艇のレース中のルール②
他艇を転覆すると妨害失格
転覆・落水・沈没すると、その艇は失格となります。
さらに、自艇の走りによって他艇を転覆させると「妨害失格」となり、そのレースから即座に離脱しなければなりません。
ただし、転覆に他艇の責任もあるという判断がされると、不良航走だけで済むケースも。
不良航走は事故点として10点が加算され、予選で2度すると準優勝戦には出場できません。
対して、妨害失格が下されると事故点として15点が加算されて、その節間のレースは参加できなくなる厳しい罰則が課されます。
競艇の暗黙のルールについて
競艇には実際に定められていない「暗黙のルール」が存在します。
これは選手間の安全やスポーツマンシップを守るのが目的です。
こういった、暗黙のルールを競艇界では「選手道」とも呼ばれています。
やってしまうと罰則などはありませんが、他のレーサーからの当たりが激しくなったり、ネットでは叩かれることも。
競艇の暗黙のルール
それでは、1つずつ見ていきましょう。
競艇の暗黙のルール①
外枠の選手が前付けをしたら回り直しをしない
1つ目は前付けをした選手が回り直しをすることです。
外枠の選手が前付けしようとすると、内側の艇は抵抗するためにスピードを上げることで助走距離が短くなります。
その後に外枠の選手が回り直して、元のスタート位置に戻れば、ただ単に内側の選手が深インになるだけです。
この動きが許可されると、コース取りの駆け引きがなくなる上、レースとして成り立ちません。
そのため、外枠の選手が前付けをしたあとに回り直すことは暗黙ルールで禁止されています。
競艇の暗黙のルール②
新人の選手は6コースに回る
新人選手は師匠から許可でるまでは4・5号艇であっても6コースからスタートします。
そもそも、デビューしてから1年経つまでは4〜6号艇に配置されることが多いです。
6号艇のときは6コースであるのはもちろん、4・5号艇であっても6コースからスタートします。
これは、激しいターンによる転覆などの危険を避けたり、ターンミスをしても他艇に迷惑をかけないという目的があります。
新人選手が出走するレースを予想する際は、スタートコースに注意しておきましょう。
競艇の暗黙のルール③
ボート同士の多少の接触は問題ない
レース中に起こるボート同士の多少の接触は問題ありません。
故意に他艇の走行を妨害させると不良航走が取られますが、多少の接触なら問題ありません。
どの選手も全力で争うと、艇同士が意図せず接触してしまうことがあります。
これを全て不良航走として判断されると、競艇は迫力がないレースとなるでしょう。
そのため、多少の接触だけで不良航走が取られるケースはありません。
競艇の暗黙のルール③
事故艇付近は追い越し禁止
レース中に落水などがあった場合は、レース中の艇は事故艇の外側を回らなければならなりません。
仮に事故艇付近を通る際に、激しい争いが行われると2次被害に繋がる可能性があります。
それを防ぐために、事故艇の外側を通ることが暗黙のルールで決められており、ターンする際に2艇が並んでいたら内側の艇が優先です。
このことから、事故が発生した時点での順位は変動することなく、そのまま決着するレースが大半を占めています。
競艇のルールまとめ
いかがでしたか。
競艇のルールをまとめ
競艇にはレース中のルールから、暗黙のルールまで様々なルールが存在します。
競艇戦線が取り上げた上記のルールを知っておけば、競艇を予想をする上で困ることはありません。
また、自分が買った艇がフライングや出遅れをしたら舟券代は返還されるので、舟券は大切に持っておきましょう。
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