京都大学を卒業後、モーターボート競走会に就職。約10年の間、審査員・検査員として従事。その後、競艇予想屋として活動していたところ[田原]と出会い競艇戦線の執筆担当に就任。
競艇予想の仕方を完全ガイド!見るべき点を実践例と併せてご紹介!
今回は「競艇予想の仕方」を解説していきます。
何となくルールは分かるけど、いざ予想してみると・・・
「どこから手を付ければ、良いのかが分からない!」という方も多いはず。
そんな方に向けて、見るべきポイントと予想に落とし込む考え方などを徹底解説!
(過去に競艇予想屋を生業としていた、私の独自見解を存分に詰め込みました)
本記事は、基本的な予想の仕方はもちろん、プロならではの視点も身につけられる「競艇予想の決定版」です!
競艇予想に悩んだら、何度も読み返してください。
競艇を始めたばかりの方は、初心者向けに競艇の基礎知識・予想の根本などをまとめた、こちらの記事もチェックしておきましょう。
目次
競艇予想の根本は変わらない
競艇予想の根本は「強い選手」「強いモーター」を見極めて、レース展開に落とし込むこと。
例えば、強い選手が強いモーターを使えば、勝率が高くなり・・・
強い選手でも弱いモーターを使うことになると、勝率が低くなる可能性があります。
このように考えると、いたって単純な話(笑)
どんな予想も「強い選手」「強いモーター」を探すという根本は変わりません。
ただ、データや根拠が細かくなるだけです!
武藤繁の見解
予想する際は「選手の実力」「モーターの実力」を見極めてから、レース展開に落とし込むようにしてください。そうすれば大きなズレは無くなり、予想精度も自然と高くなるでしょう。
選手の実力を見極める方法
競艇予想は「選手の実力」「モーターの実力」を見極める必要があります。
まずは「選手の実力」を見極める方法から。
見極める際に扱う情報がこちらです。
- 階級の高さ
- 勝率の高さ
- 今節の成績
それでは順番に解説していきます。
階級の高さ
ボートレーサーは階級が付けられています。
選手の強さは強い順に「A1級→A2級→B1級→B2級」。
定率 | 2連対率・3連対率・勝率 | 事故率・出走回数 | |
---|---|---|---|
A1級 | 20% | 30%以上・40%以上・勝率上位 | 0.7以下・90回以上 |
A2級 | 20% | 30%以上・40%以上・A1級を除く勝率上位 | 0.7以下・70回以上 |
B1級 | 50% | A1級・A2級を除く勝率上位(勝率2.0以上) | 0.7以下・50回以上 |
B2級 | A1級・A2級・B1級以外の選手 |
この階級を見れば、選手の実力を大まかに判断できます。
特にA級となる基準は高く、A級とB級とでは実力差が圧倒的。
ただ、階級を見るだけでは、細かい実力を判断できません。
ボートレーサーは約1600人ほどいるので、上位20%にあたるA1級でも300人以上。
B1級にいたっては、800人以上もいます。
これだけの人数がいれば、同じ階級同士でも実力差があるのは当然のこと。
成長が著しい若い選手に関しては、既に階級以上の実力を持っている可能性も。
階級が同じ選手が多いレースは、より詳しい実力を見ていく必要があります。
武藤繁の見解
また、階級が割り振られる審査期間の最終月(4月・10月)は、昇格・降格ギリギリの選手が攻めた走りをしてくるのも覚えておきましょう。
勝率の高さ
選手の「勝率」は、選手の実力を詳しく表しています。
そもそも勝率とは「着順点の合計÷出走したレース数」で求められた数値。
つまり、勝率が上がれば上がるほど、過去に良い成績を残していることになります。
個人的には、全国勝率が1.5以上離れていると「同じ階級でも実力差があるな」という印象です。
注意点は、選手によって母数(出走したレース数)が大きく異なること。
特に当地勝率(該当の競艇場に絞った勝率)は、特定の競艇場を多く走っていない選手も珍しくはありません。
0.00・3.33といったキリの良い数値が出ている場合は、非常に怪しいです(笑)
勝率は母数が少なく、参考にならない場合があると覚えておきましょう。
武藤繁の見解
今節の成績
直近の調子の良し悪しは「今節の成績」から判断できます。
出走表には今節の成績(艇番・進入コース・スタートタイミング・着順)が書かれています。
判断の仕方は「外枠から1着になっている」「1コースから逃げ切っている」なら調子が良く・・・
「内枠から着外になっている」「スタートタイミングがバラついている」なら調子が悪いです。
(選手の実力だけではなく、モーターの実力も反映されている)
さらに言うと、全国勝率よりも・・・
- 今節の勝率が高い▶調子が良い
- 今節の勝率が低い▶調子が悪い
と見ると、より正確に選手の調子を判断することができます。
今節成績は非常に有益な情報ですが、初日〜3日目まではデータが少ないのがデメリット。
どのレースにも対応できる訳ではないので、注意してください。
武藤繁の見解
モーターの実力を見極める方法
続いて「モーターの実力」を見極める方法について。
モーターの見極めに関しては、多少たりとも経験が物を言うところも・・・
初心者が非常に苦戦するポイントですが、下記の情報を押さえておけば、大きくズレることはありません!
- 2連率の高さ
- 展示航走
- 選手のコメント
それでは解説していきます。
2連率の高さ
最も分かりやすい情報源は「モーター2連率」です。
私の感覚上、モーター2連率から分かる実力度合いは以下の通り。
モーター2連率 | 実力度 |
---|---|
40%〜 | お化け |
35%〜40% | 良好 |
30%〜35% | 普通 |
25%〜30% | 微妙 |
〜25% | 最悪 |
40%を超えるモーターは「超抜モーター」「エースモーター」などと呼ばれ、B2級の選手が使っても、準優勝戦・優勝戦まで進んでしまう程の実力です。
反対に、25%以下のモーターはA1級の選手が使っても、準優勝戦まで残れる可能性は格段に下がります。
非常に分かりやすいデータですが、出走回数が少なく参考にならない場合があるので、注意してください。
そもそもモーターは各競艇場が保有しており、1年に1度新品に交換されます。
交換直後は母数(出走回数)が少なく、強い選手が乗っているだけで、数値が跳ね上がることに。
よって、交換されてから3ヶ月以上が経っていないと、モーター2連率は信用できません!
扱う際は、その競艇場でいつ交換されたのかを必ずチェックしてください。
交換時期
展示航走を確認する
モーター2連率が使えない・詳しい実力を確かめたい場合は「展示航走」をチェックしてください。
展示航走とは、レース直前に行われるスタート練習・試運転のこと。
この展示航走を見れば「出足」「行き足」「まわり足」「伸び足」といった、モーターの細かい能力(舟足)まで確認できます。
それぞれの舟足を見極める方法がこちらです。
内容 | 見極める方法 | 見るべきコース | |
---|---|---|---|
出足 | 初速 | スタート展示の初速度 | 1〜3コース |
行き足 | 中間速 | スリット直前からの伸び・直線タイム | 4〜6コース |
まわり足 | 旋回力 | 周回展示のターン・まわり足タイム | 全コース |
伸び足 | 最高速度 | 直線タイム | (2・3着争い) |
では、1つずつ解説していきます。
出足
出足は「スタート展示における1〜3コースの初速度」から判断してください。
初速が遅くて取り残される艇は、出足が悪い可能性が高いです。
出足が悪いと、すぐに加速する必要がある1〜3コース(スロー勢)にとっては命取り。
4〜6コース(ダッシュ勢)に簡単に捲くられることになるでしょう。
武藤繁の見解
行き足
行き足は「スタート展示におけるスリットからの伸び」から判断してください。
他艇と比べて伸びない場合は、行き足が悪い可能性が高いです。
中間速でスリットを通過するダッシュ勢にとっては、この行き足が非常に大事な要素。
行き足が良いと、スロー勢を一気に捲りやすいです。
また、私はスリットからの伸びと併せて、競艇場(一部を除く)が公開している直線タイムもチェックしています。
直線タイムは、ターンの出口から最高速度になるまでの中間速を計測した数値。
①号艇よりも良い数値を出している艇は、出足が良いと判断できます。
直線タイムと自身の目で判断したことにズレが無ければ、間違いはありません!
武藤繁の見解
まわり足
まわり足は「周回展示のターン・まわり足タイム」から判断してください。
まわり足が悪いと・・・
- 艇身がバタつく
- ターンが流れていく
- ターンマークから離れる
といったターンが見られます。
6艇全てのターンを見比べると、初心者でも何となく違いに気付けると思います。
(なお①号艇は引き波が無いため、他艇と比べるとターンしやすい)
また、行き足同様に、競艇場(一部を除く)が公開している、まわり足タイムも見るようにしましょう。
まわり足タイムとは、ターンの入口から出口までを計測したタイム。
どのコースもまわり足が悪いと大きな痛手となるので、必ずチェックするべき項目です。
武藤繁の見解
伸び足
伸び足は「ボートレース公式が公開している展示タイム」から判断してください。
そもそも展示タイムとは、周回展示の2周目バックストレッチ側の直線150mを走ったタイムのこと。
モーターの最高速度が反映されるため、直線で一気に差を縮めたり、後続を突き放せられるモーターなのかが分かります。
特に、道中で逆転が起こりやすい、2・3着争いを考える上で重要な要素です。
基本的には、引き波の影響を受けない①号艇が早いのですが・・・
②〜⑥号艇の方が早い場合、モーターの伸び足が良いと判断できます。
また、他艇と比べて0.1秒以上の遅れが出ている艇は、信頼度を下げるべきでしょう。
3周すると2艇身以上の差がつくと考えられるので、舟券に絡むのはかなり難しくなります。
武藤繁の見解
選手のコメント
モーターの実力を見極める際は「選手のコメント」も見逃してはいけません。
選手のコメントは、ボートレース公式(重賞戦のみ)・各競艇場の公式サイト(一般戦を含む)に掲載されています。
「整備箇所」「乗り心地」「自信度」といった細かいところまで分かるのが、大きなメリット。
数値上のモーターの実力が拮抗している場合は、必ず押さえておきましょう。
武藤繁の見解
展開予想の仕方
選手・モーターの実力が分かったところで、展開予想に落とし込んでいきます。
簡単に言うと、選手・モーターの実力を根底に置いて、スタート隊形▶1Mの攻防を予想すること。
ここでは「スタート隊形」「1Mの攻防」の2つに分けて、解説していきます。
※展開パターンについて、より詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてください。
スタート隊形
スタート隊形が分かれば、1Mでどのような展開となるのかを、ある程度予測することができます。
単純に、良いスタートを切れれば、1Mも有利に攻めれるという訳。
他にも、外側を走る艇の壁の役目になったりと、レース展開のキーマンとなります。
では、そのスタート隊形は、どのように見極めれば良いのか。
「選手の実力」「モーターの実力」以外にも+αで考慮したいポイントをまとめてみました。
- 平均ST
- コース別ST
- フライングの有無
それでは、詳しく解説していきます。
平均STと今節のST
「平均ST・今節のST」から大体の隊形を予測することができます。
出走表に書かれている平均STは、直近3ヶ月(今節を除く)におけるスタートタイミングの平均です。(大時計が0秒を指して、スリットを通過した秒数)
早ければ早いほど、良いスタートを切っていることに。
一流の選手の平均STは「0.15」なので、0.15秒以下だとかなりの実力者と言えます。
また、平均STに加えて、今節のSTも忘れずにチェックしてください。
バラついていたり、平均STよりも劣っている場合は、スタートが安定していません。
反対に、ほとんど同じ秒数となっている場合は、このレースも同じようなSTとなる確率が高いです。
コース別の平均ST・ST順
今節のSTがバラついていたら「コース別の平均ST・ST順」も見るようにしてください。
選手によっては、コースによってスタートの得意・不得意が分かれています。
平均ST自体は良いものの、特定のコースのスタートが苦手な場合も。
例えば、画像の宇土選手の場合、平均STは0.18ですが、2コースのスタートを苦手としています。
もし宇土選手が2コースから走る場合は、良いスタートを切れずに、凹むような隊形が予想できるということ。
より正確に予想するためには、ここまで把握しておくべきでしょう。
武藤繁の見解
フライングの有無
「フライングの有無」も必ずチェックしておきましょう。
フライングした選手は、攻めたスタートを切れません。
フライング回数が増えると休みが増えていき、階級の降格はもちろん、選手としての収入も無くなります。
選手心理からして、スタートが攻めれなくなるのは当然のこと。
仮に3回起こすと、約半年間(1期)は出場できなくなり、次節はB2級が確定します。
私の感覚としては、A級であってもF2の選手は一気に好走する気配が無くなる印象です。
武藤繁の見解
1Mと道中の展開
スタート隊形が予測できたところで、1Mの攻防を予想していきます。
ここも「選手の実力」「モーターの実力」が根本であるのは変わりません!
ただ、+αで下記を意識して予想すると、一段と精度が高くなります。
- 1コースのイン逃げ率.etc
- 2〜6コースの決まり手率
- コース別成績
- 連対率
それでは解説していきます。
※決まり手が分からない方は、こちらの記事をチェックしておきましょう。
1コースのイン逃げ率等
競艇は1コースが最も強く、1コースの1着率は約55%。
よって、まずは「1コースが逃げるのか・逃げないのか」を見極めると予想しやすいです。
私が使っているのは「競艇日和」というサイト。
予想するレースの「出走表▶枠別情報▶決まり手(直近1年)」に進むと、画像のデータが出てきます。
ここで見るべき数値は、①号艇の逃げ率。
(母数を踏まえると「直近半年間」よりも「直近1年」の方がデータとしても信憑性が高いです。)
画像(左)の萩原選手の逃げ率は74.6%に対して、画像(右)の茶谷選手の逃げ率は46.4%。
約30%もの差があり、どちらが1着となる確率が高いのかは言うまでもありません!
個人的な感覚としては・・・
逃げ率 | 印象 |
---|---|
70%〜 | ほぼ確実に1着となる |
60%〜70% | モーター性能が大きく劣っていなければ1着となる |
50%〜60% | モーター・スタート隊形によっては1着を逃す |
〜50% | 1着を落とす展開も検討するべき |
この通り。
逃げ率が60%を下回る場合は、①号艇以外が1着となる展開も必ず予想してください。
その際「差され率」「捲られ率」「捲られ差され率」を見て、どのような決まり手で1着を逃してしまうのかを把握しておきましょう。
武藤繁の見解
2〜6コースの決まり手率
①号艇以外の1着を検討する際は、2〜6コースの決まり手率をチェックしてください。
先ほどの画像(左)を使って説明すると・・・
①号艇の茶谷選手は「捲られ率」「差され率」が高いことが分かります。
ここから②〜⑥号艇の「差し率」「捲り率」を見てみると、ダントツに高いのは②号艇です。
つまり、②号艇の差し・捲りの展開を考える必要があるということ。
逆に③⑤⑥号艇が1着を取る展開は、ほぼほぼ考えられません!
もちろんモーター性能によって多少の変化はありますが、ここは②号艇アタマを検討するのが基本となります。
武藤繁の見解
連対率の高さ
出走表にある選手の「2連対率・3連対率」を見れば、着順傾向を判断できます。
2連対率とは2着となった確率、3連対率とは3着となった確率です。
つまり・・・
「2連対率が高い・3連対率が低い▶1・2着は多いが3着が少ない」ので、攻めた走りをしてくる攻撃型。
「2連対率が低い・3連対率が高い▶1・2着は少ないが3着が多い」ので、確実に舟券に絡んでくる安定型。
と判断できます。
攻撃型の選手は外枠でも、しっかりと上位着を狙って攻めてくる傾向が強いです。
一方で安定型の選手は内枠でも攻めずに、確実に舟券に絡んでくる走りをしてきます。
2・3連対率にズレがある選手がいる場合は、展開予想に大いに役立てられるので、把握しておきましょう。
コース別成績
連対率を更に詳しく見るには「選手のコース別成績の連対率」をチェックしてください。
ボートレース公式の出走表▶選手名▶コース別成績に進むと、画像のデータが出てきます。
「コース別の連対率」を見れば、コース毎でどのような走りをしたのかを判断できます。
選手によって走りのスタイルが異なるため、不得意なコースが存在することも。
例えば、画像の中村選手の場合、4〜6コースよりも3コースの連対率が低いです。
このことから、3コースを苦手としているのが分かり、③号艇の場合は信頼度を下げるべきでしょう。
反対に勝率・階級などは低いけど「このコースの連対率は高い!」なんて選手もよくいます。
アタマや軸選びには適していませんが、ヒモや相手を選ぶ際に重宝する情報なので押さえておきましょう。
武藤繁の見解
買い目の組み立て方
選手とモーターの実力を根底に置いて、プラスαの情報を加味しながら「スタート隊形▶レース展開」を予想。
この流れで予想すれば、間違いはありませんが、これだけでは勿体ない!
勝率を上げるために、予想したレース展開に合った賭け方をマスターしておく必要があります。
賭け方は「フォーメーション」「ボックス」「流し」「単発」の4通り。
賭け方 | |
---|---|
フォーメーション | [A]-[B・C]-[B・C・D] |
ボックス | [A・B・C]-[A・B・C]-[A・B・C] |
流し | [A]-[B]-[全通り] |
単発 | [A]-[B]-[C] |
それぞれの賭け方が、どのような予想で使うのが最適なのかを解説していきます!
フォーメーション
フォーメーションとは、着順毎に複数艇を選択する賭け方です。
例えば「①-②③-②③④・①②-①②-③④⑤」など。
詳しい展開を決め切れないが、ある程度、好走する艇が分かる場合に有効です。
個人的には、内枠に実力者が配置される番組など、展開が読みやすいレースでよく使っています!
フォーメーションの使い方に関する、詳しい解説はこちらの記事をチェックしてください。
ボックス
ボックスとは、選択した艇の全ての組み合わせを購入する賭け方です。
例えば、①②③号艇を選択すると「①②③-①②③-①②③」になるということ。
ボックスは着順を決め切れないが、舟券に絡む(絡まない)艇を読める場合に有効です。
堅い決着を押さえつつ、一波乱ある展開も当てられるので、非常に万能な賭け方と言えます。
ただ、艇を絞り切れないと、買い目点数が多くなってしまうのがデメリット。
個人的には、様々な展開が予想される(外枠に実力者が配置される番組など)レースでよく使っています。
ボックスの必勝法に関しては、こちらの記事を御覧ください。
流し
流しとは、軸を選んで、相手を流す(全通り)という賭け方です。
例えば「①-②-③④⑤⑥・①-③④⑤⑥-②」という感じ。
この賭け方は軸は選べても相手を選べない場合に有効です。
人気薄の艇が舟券に絡んでくると、思いがけない高配当となるケースがあります。
私が流し買いをする際は、①号艇と人気薄の2艇を軸として、中穴を狙っていくイメージです。
仮に軸2艇が人気どころだと、的中しても配当が安く、流し買いとしての旨味は味わえません!
単発
単発とは、艇番・着順をピンポイントで選択すること。
例えば「①-②-③」「②-③-④」「③-④-⑥」といった感じ。
①号艇が1着になると、2着は②号艇、3着は③号艇と1点1点を選択していきます。
また、考えられる展開が2パターンあるときに、本命と穴で分けて組み合わせる方法も。
それぞれの展開をピンポイントで選んでいくので、買い目点数を絞れるのが一番の魅力。
ただ、予想に相当な自信が無いと使えず、穴狙い(押さえ)として単発で狙っていくのが最適です。
プロの競艇予想屋はここまで見る
ここまで、競艇予想の基本的なやり方を解説してきましたが・・・
「プロの視点も知りたい」「基本的なところは理解している」という方も多いはず。
そんな方に向けて、予想屋を始めとした、競艇予想の玄人の方が見ているポイントを解説していきます。
- モーターの部品交換
- モーターのチルト角度
- 競艇場の特徴
- 選手の心理
それでは上から順番に解説していきます。
予想するにあたっての心構えなどは、こちらの記事で紹介しているので、併せてチェックしてみてください。
モーターの部品交換
モーターの部品交換があった際は、モーター性能の良し悪しを判断することができます。
モーターの心臓部分にあたる「クランクシャフト」「シリンダーケース」「電気系統」の交換があると、モーターに何か致命的な問題があるということ。
この3点のどれかが交換されたモーターが、大幅に改善されることは無いので、舟券への信頼度は下げるべきです。
反対に、プロペラへの動力に変える「ギヤケース」「キャブレター」などの交換があった際は、モーターの性能が大幅に改善されることも。
展示航走を見て、モーター性能を見極めることが一層大事になります。
武藤繁の見解
チルトの角度
チルトによって、どのように走りたいのかといった選手の思惑を判断できます。
そもそもチルトとは、ボートに付けるモーターの角度のこと。
チルトを上げると、艇先が上を向くことで、伸び足が良くなり・・・
チルトを下げると、艇先が下を向くことで、出足・まわり足が良くなります。
最近の主流は「チルト−0.5度」。
よって0.0度以上になっている艇は、一気にまくりを仕掛けに行く可能性が高いです。
ただ、出足・まわり足が悪くなるので、まくれないと一気に着順を落とし、舟券に絡めない印象もあります。
チルトを上げている選手が出走する場合、展開予想がより重要になると頭に入れておきましょう。
武藤繁の見解
競艇場の特性
競艇場によって「水質」「風・潮の流れ」「コースの形状」などが異なります。
自身が予想するレースの競艇場は、どのような特徴であるのかを把握しておくと良いでしょう。
例えば、若松競艇の場合・・・
- インコースが強い形状
- 潮の影響によって勝率が変わる
- 風によってセンター勢の勝率が上がる
- 日没前はスタートがバラつくことがある
といった特徴があります。
どの競艇場も潮・風の流れはレース展開を大きく左右させるポイントです。
追い風(追い潮)だと、スロー勢がトップスピードに乗る時間が早くなるため、インコースが有利に。
向かい風(向かい潮)だと、スロー勢はトップスピードとなるのが遅くなり、ダッシュ勢のまくりが決まりやすくなります。
風速が3mを超える、波高が5cmを超えるレースは、しっかりと考慮してください。
武藤繁の見解
選手の心理
プロの競艇予想屋は、選手の心理まで加味して予想します。
準優勝戦を控えている選手の心理は、まず第一に転覆・レース事故に巻き込まれたくありません。
他にも、SGの斡旋が決まる直前であれば、フライング休みは絶対に避けたいでしょう。
つまり、大事なレースを控えている場合、攻めた走りが出来なくなるということ。
反対に階級審査の期末に、昇格・降格ギリギリの選手は攻めた走りをしてくるのは有名ですが・・・
個人的には、そこで予想を終わらせるのは勿体ないと感じています。
そんな選手が走るレースに同支部の選手がいるのかどうかをチェックしてください。
もし、いる場合は2人の人間関係を調べ上げて、仲が良かったり、師弟関係に近い関係であれば、協力プレイをしてくる可能性も。
例として、2024年2月6日の鳴門12Rをご紹介します。
④号艇の木場選手は初のA1級昇格が見えていますが、ボーダラインはギリギリです。
そこで、同じ佐賀支部である②号艇の上瀧選手に注目。
上瀧選手は後輩想いの選手なので、スタートを思いっきり攻めて①号艇を捲って、④号艇にチャンスを与えるような走りをするのでは?と予想。
結果は・・・
読み通り!
②号艇が①号艇を捲った後、他艇の壁となるようなレース運びによって、④号艇が1着に。
選手は支部の仲間意識が強く、実はこのようなレース展開は頻繁に見られます。
中でも、階級審査の期末(4・10月)でよく見られるので、しっかりと頭に入れておきましょう。
実際にプロの予想師が勝負してみた!
ここまで解説したことをマスターできれば、自然と勝率が上がってくるはず。
まぁ間違いなく「競艇予想の初心者」からは脱却できます!
では、元競艇予想屋である私は、普段どのように予想しているのか。
- レース前日に参加するレースを絞る
- 当日の情報を入手する
- 展示航走をチェックする
- 買い目を組み立てる
- オッズを確認して舟券を購入
実際に予想した様子を時系列順に沿ってご紹介します。
以下の記事では、私(武藤繁)が予想した「本日の鉄板レース」を無料で公開中。
自身の予想の参考になると思うので、ぜひチェックしてみてください!
前日に参加するレースを絞る
予想するのは「2024年5月31日」に開催されるレース。
その前日である30日の夜に、参加するレースを絞っていきます。
大体、前日の18時頃にデイレースの番組が公開され、21時頃にはナイターレースを含めた、全レースの番組が出揃います。
つまり・・・前日の夜から戦いが始まっているという訳です(笑)
勝つためには、このレース選びは軽視できない、非常に重要なもの。
選び方としては、前日時点で分かる「選手の実力」「モーターの実力」を踏まえて・・・
自分が予想できるレースを選んで、不確定要素が多いレースを切っていくイメージ。
穴レースであっても根拠が曖昧だったり、前付けする選手が出走するレースなどは、この時点で切っています。
私の場合、画像のように予想するレースをまとめています。
ピックアップするのは鉄板レースと穴レースを合わせて「20〜30レース」ほど。
ここは出走表・各選手の過去データ・モーター性能を踏まえて、ざっくり選んでいくイメージで大丈夫です。
続いて、各レースを予想していきます。
予想方法は、この記事で解説した通り「選手の実力+モーターの実力」をレース展開に落とし込んでいきます。
特にモーターの実力は、当日にならないと分からないことも多いですが・・・
ひとまず前日時点で分かる情報は全て目を通して、ある程度は固めておきましょう!
例えば、◯号艇が1着となるパターン、△号艇が1着となるパターンというように、様々な展開をシュミュレーションしておくと安心です。
武藤繁の見解
当日の情報を入手する
当日の朝は「選手のコメント」「記者のコメント」などを1レースずつチェックします。
見るべき主なポイントは、部品交換の有無・モーターの整備状況・朝練習の調子の3点。
この3点を踏まえて、前日に予想した展開とズレがないかを確認してください。
もし、本命選手の調子が悪そうな場合は、そのレースは切るべきでしょう。
あと、絶対に忘れてはならないのは、当日の天候を確認すること。
特に風・潮の流れなどは、レース展開を大きく左右させるので、当日の状況を踏まえて、予想の調整を行ってください!
私の場合、この時点で参加するレースが10〜15レースほどに絞れてきます。
(不確定要素があった際は参加しないのが吉です)
この後、各レースの時間を再確認して、参加するレースが始まるのを待ちます。
直前の展示航走をチェックする
続いて、参加するレースの展示航走をしっかりと確認します。
モーターの舟足を確認して、予想したレース展開とズレが無いかをチェックしましょう。
私はリプレイ映像を何度も巻き戻して、最低でも3回は展示航走を見ています。
そこで見えた私自身の感覚(目展示)とオリジナル展示タイムから、各舟足の良し悪しを判断します。
特に相手(2・3着)選びや穴狙いの予想は、この展示航走の見極めが非常に重要です。
例として、児島11R(2024年5月31日)を見ていきます。
レースの番組を見る限り・・・
内枠3艇は今節の調子が良く、実力が拮抗している様子。
前日の段階では「①②(③?)-①②(③?)-①②③(⑤?)」の展開を予想しました。
(⑥号艇は今節の調子・④号艇は今節の調子+コース別の成績(外枠が苦手)が主な根拠として切りました)
展示航走を見てみると・・・
①号艇は全体的に伸びておらず、舟足が悪いと予想。
選手コメントでも悪いと書かれてた上、公開された展示タイムを見てみると・・・
6艇の中で最も遅い数値となっています!
このことから、あえて①号艇の1着を外すことを決断。
オッズ的には①号艇アタマが売れそうなので、オッズ的にも美味しいところを選択しました。
よって「②③-①②③-①②③⑤(8点)」と予想します。
武藤繁の見解
買い目を組み立てる
では、買い目を組み立てていきます。
前オッズを見てみると・・・
①-③の並びが売れています。
やはり階級だけを見れば、ここが売れるのも納得です。
ただ、今回は①号艇が1着に絡まない根拠を掴んでいます。
オッズ的にも非常に美味しいところなので、自身の予想を信じて舟券を購入。
トリガミの心配はないので、投資配分はせずに1点1,000円で投票を済ませました。
結果は・・・
お見事!大金星!
オッズは59.8倍に!
払い戻しは59,800円となりました!!!
武藤繁の見解
今回は中穴を狙った予想でしたが、鉄板・大穴でもこの考え方は変わりません。
難しく考えずに「選手の実力」「モーターの実力」を踏まえて、レース展開に落とし込む・・・。
シンプルに考えながら、しっかりと根拠を掴むことが大事です!!
このように予想している私ですが、実は普段から愛用しているサイトがあります。
次で詳しくご紹介しますね。
競艇予想に役立つサイト
最後に、競艇予想に役立つ「優良サイト」を紹介しておきます。
私自身が普段から利用しているサイトをピックアップしてみました。
- 各競艇場の公式サイト
- 競艇日和
- SMARTBOAT
- 日刊スポーツ
- 競艇予想サイト
上手く使いこなせれば、一気に勝率が上がるはず!
それでは1つずつ見ていきましょう。
各競艇場の公式サイト
予想するレースの「各競艇場の公式サイト」は目を通しておきましょう。
マストで押さえておくべきなのは「オリジナル展示タイム」。
ボートレース公式では展示タイムのみですが、競艇場の公式サイトは「一周タイム・まわり足タイム・直線タイム」まで書かれています。
各舟足(行き足・まわり足・出足・伸び足)の良し悪しが詳しく分かるので、予想精度を上げるためには必須な項目です。
また、モーターの使用者・連対率・優出率といった、細かいデータが書かれているのも見逃せません!
開催初日だったりと出走表からの情報が少ない場合は、しっかりと見ておくべきでしょう。
武藤繁の見解
競艇日和
競艇日和は様々なデータを扱っている情報サイトです。
中でも皆さんにおすすめしたいのは「新概念データ」です。
新概念データとは「2コースの逃し率」「1コースの差され率・捲られ率・捲られ差され率」の数値。
逃げ率・各選手の決まり手率に加えて、この新概念データを考慮すると、1Mの展開が予想がしやすくなります。
例えば、1コースの逃げ率が高い上、2コースの逃し率も高えれば、当然、1コースの1着率が大幅に高くなるということ。
1コースの捲くられ率が高くて、他コースに捲り率が高い選手がいたら、まくりの展開が予想できます。
競艇予想の参考となるので、必ず押さえておきましょう。
武藤繁の見解
SMARTBOAT
私はスマホアプリの「SMARTBOAT」も使っています!
出走表はもちろん様々なデータを見ることができますが・・・
特に注目したいのは「枠番別過去10走(全国・当地)」という機能。
出走する艇番(①号艇なら①号艇のみ)に限った、直近の成績を見れるのは、この「SMARTBOAT」だけ。
コース別成績に特徴がある選手がいた場合は、このデータから予想に活かせる根拠を見つけられることも。
また「SMARTBOAT」の独自予想として、V−POWERという予想も公開しています。
過去データを基に予想を組み立てているようですが、詳しいアルゴリズムは不明。
まぁ、このV−POWERという予想に関しては、個人的には信用できないかな・・・(笑)
武藤繁の見解
日刊スポーツ
日刊スポーツは「AI」「記者」「特別取材班」による予想が公開されています。
独自のデータを使ったり、直前の現地情報を元に予想しているとのこと。
個人的には「記者の予想」で穴狙いの買い目があれば、乗ってみるのもアリだと感じています。
現地の記者は、モーターの整備状況などに精通していることが多く、データでは見抜けないモーターの実力を見抜いていることも。
そんなモーターを根拠にした穴狙いは、精度が高く一波乱ある展開を読み当てる印象も強いです。
鉄板の買い目が公開されることが多い「特別取材班の予想」に関しては、予想の根拠が詳しく書かれているのが特徴。
自分にはない視点が書かれているので、見ておくだけでも非常に勉強になります!
武藤繁の見解
競艇予想サイト
自身の調子が悪いときは、競艇予想サイトに全ノリすることがあります!
そもそも競艇予想サイトとは、プロの予想師が在籍していたり、最新AIを活用するなどして、精度の高い予想を公開しているサイトのこと。
正直に言うと、かなり信頼できます・・・。
公開された予想に丸ノリするだけで、大きく稼げるのが一番の魅力。
しかも「無料」で公開しているので、使わない手はありません!
ただ、競艇予想サイトの中には、全く当たらない悪質サイトも数多く存在します。
サイトの見極めが非常に重要なのですが、一般の方が見極めるのは、非常に難しい・・・
そこで、今回は皆さんにオススメできる優良サイトを、競艇戦線がピックアップしました。
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おすすめポイント
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ポイント① 人気薄を軸に選定できる根拠を掴む!
3着に人気薄が絡んだ一波乱ある展開を読み当てます!
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ポイント② 2万円で30万円を狙える!(しかも1日で)
無料予想(舟券代2万円)に参加して、得られた払戻金で有料予想(ナイター)に余裕で参加できます!
無料予想の詳細券種 3連単(点数変動性) 舟券代 2万円 目標金額 記載なし 公開時間 9時10分・15時10分(定休日:火水) 予想スタイル バランス型 得意な会場 – おすすめ有料予想
「堅城鉄壁レース」
29,800円(情報料金+舟券代)を負担するだけで30万円を狙える!
月間
収支1,446,700円 このサイトを利用した人の口コミ
- 匿名優良認定待ってました!1週間ほど無料予想に参加して、的中率80%・回収率246%に収まっています!!
- 匿名競艇サンダーバードの無料予想の魅力は、爆発力(回収率)だね。短期間で大きく稼ぎたいのであれば一択だよ。
- 匿名一番安かったアキレス腱レースで61万4980円の払い戻しなり。無料情報も宮島レースで当ててくれたし安定してる
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おすすめポイント
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ポイント① AI予想のパイオニア!
全国の競艇場・ボートレーサー・モーターといったあらゆる情報をAIによって分析。堅実ながらしっかりと稼ぐことができます!
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ポイント② 最大で10万円分のポイントが付与される!
競艇戦線が登録した際は29,000円分のポイントが付与されていました。非常にお得な特典です。
無料予想の詳細券種 3連単(8点) 投資金額 1点1,000円(8,000円) 目標金額 – 公開時間 毎日12:30〜 予想スタイル バランス型 得意な競艇場 平和島 おすすめ有料予想
「プライム」
競艇戦線が参加した中で、最も投資効率が優れているプランでした!
月間
収支1,334,800円 このサイトを利用した人の口コミ
- 匿名GALAXYって競艇予想サイトなんだけど、予想精度が高くて、よく稼げるよ。AIを活用しているからか分からないけど、レースに合わせた買い目を計算して組み立てられているのが良く分かります。
- 匿名的中率と回収率のバランスが取れているという言葉通りの実力を見せてくれました!!ここまで2週間ほど参加しましたが、的中率70%・回収率170%と非常に良いです!!
- 匿名各有料プランの詳細ページに予想スタイルや狙いが書かれているのが嬉しいね〜。個人的にオススメなのは「的中率に特化している」と書かれているプライムかな。2度参加したけど、どちらも払い戻しは50万円超え。既に100万円以上も稼げているよww
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ポイント① 圧倒的な的中率・回収率を誇る無料予想
非常に調子が良く、検証開始から連戦連勝!
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ポイント② 有料予想の割引キャンペーンを開催!
検証では2万円で参加したプランで60万円を超える払戻金を獲得!
無料予想の詳細券種 3連単(5点) 舟券代 10,000円 目標金額 – 公開時間 9時・15時 予想スタイル 回収率特化型 得意な会場 – おすすめ有料予想
「THE・帝王学」
低価格プランですが100万円を超える払い戻しを連発しています!
月間
収支1,214,600円 このサイトを利用した人の口コミ
- 匿名いや〜、めちゃめちゃ予想精度が高いっすよ。まじで周りに「ボートレースの艇王」を勧めています〜。的中率・回収率ともに文句なし!無料予想で50倍くらいの中穴を読み当てているので、本当に凄い予想精度だと思います。
- 匿名1週間ほど無料予想に参加しましたが、7戦5勝2敗。10万円のプラスでした!!いや〜かなり上出来ではないでしょうか!
- 匿名個人的におすすめなのは「THE帝王学」かな〜。めちぇめちゃ稼げるよ笑 目標金額が50万円って書かれているけど、全然それ以上稼げるww
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ぜひチェックしてみてください。
競艇予想の仕方のまとめ
今回は「競艇予想の仕方」を解説してきました。
本記事の内容をまとめた図解がこちらです。
皆さんも上記を参考にして、予想に落とし込めれば・・・
勝率アップは間違いありません。
迷ったら、何度も読み返してくださいね!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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