競艇選手のリアルな年収を大公開!レース以外の収入源まで深堀りしていきます!
近年、注目度が上がっている競艇(ボートレース)。
ボートレーサー募集の広告が、テレビやYoutubeでもよく見られます。
では、そんなボートレーサー(競艇選手)は稼げる職業なのか。
競艇戦線が、賞金・手当はもちろん、レース以外の収入まで徹底解説します。
選手の年収が純粋に気になった方も、これからボートレーサーを目指している人も、必見です!
競艇選手(ボートレーサー)の平均年収は1,900万円!
競艇選手の平均年収は約1,900万円です。
日本のサラリーマンの平均年収が約464万円であることを踏まえると、かなり稼げる印象。
また、競輪選手の平均年収は約1,200万円、オートレーサーは約1,350万円なので、他の公営ギャンブルの選手と比較しても競艇選手が最も稼げることが分かります。
ただ競艇選手は、一流から新人まで合わせて約1,600人おり、当然年収にはバラつきがあります。
競艇選手は夢がある職業ではありますが、必ずしも「稼げる職業」というわけではありません。
管理人のひとこと
A1級とB2級では2,500万円も差がある
競艇は勝率に応じて「A1級・A2級・B1級・B2級」で階級が分かれています。
各階級の平均年収と人数がこちらです。
A1級 | 約3,000万円 | 約320人 |
---|---|---|
A2級 | 約1,800万円 | 約320人 |
B1級 | 約1,100万円 | 約800人 |
B2級 | 約500万円 | 約160人 |
これを見ると、A1級とB2級では約2,500万円も差があることが分かります。
ここまで差があるのは、出場するレースの数・グレード(賞金)の違いが大きいです。
また、競艇選手の年収の中央値は1500万円なので、A1級からB1級の一部が平均年収(1900万円)以上を稼いでいると考えられます。
このように選手の実力によって、年収に大きな差があるのが競艇選手の特徴です。
管理人のひとこと
競艇選手(ボートレーサー)の主な収入源は賞金
競艇選手のメインとなる収入源はレースの賞金です。
では、競艇はどれほどの賞金を貰えるのか。
競艇戦線が、賞金に関する以下の3つをご紹介します。
- グレード別の賞金の違い
- 賞金王になると年収は2億円超え
- 過去の年収ランキング
では1つずつ見ていきましょう。
グレード別の賞金一覧
競艇のレースはランクが高い順に「SG」「G1」「G2」「G3」「一般戦」の5つ。
さらにその中で「優勝戦・準優勝戦・特別選抜戦・予選」などによって賞金が異なります。
そこで、各グレードの1着賞金をまとめました。
優勝戦 | 選抜戦 | 準優勝戦 | 予選 | |
---|---|---|---|---|
SG | 4000万円前後 | 約300万円 | 約60万円 | 約27万円 |
G1 | 1000万円前後 | 約115万円 | 約35万円 | 約18万円 |
G2 | 500万円前後 | 約65万円 | 約28万円 | 約17万円 |
G3 | 150万円前後 | 約30万円 | 約15万円 | 約10万円 |
一般戦 | 100万円前後 | 約30万円 | 約13万円 | 約10万円 |
番組によって多少の賞金の違いはありますが、大体の1着賞金はこのくらい。
これに加えて、G2以上だと2~6着でも賞金があります。(G3・一般戦は4~6着は賞金なし)
ちなみに「SG」の6着の賞金は約11万円で「一般戦」の1着賞金(約10万円)より高いことも・・・。
つまり「SG」に出場すれば、全レース6着でも、70万円以上を1節で稼げるということ。(7レース出走の場合)
「SG」に出場できるようなレーサーが、どれだけ稼いでいるかが容易に想像つきますね。
管理人のひとこと
賞金王になると年収は2億円超え
1年間で最も賞金を稼いだレーサーのことを「賞金王」と言います。
2023年の賞金王は石野貴之選手で、獲得賞金は「2億2203万円」。
そして、10位までの選手が1億円以上の賞金を獲得しています。
また、女性レーサーのトップは遠藤エミ選手の「5937万円」。
女性でも5000万円以上を稼げるスポーツは、中々ありません。
管理人のひとこと
過去の年収ランキング(過去5年)
過去5年間の年収(獲得賞金)ランキングがこちら。
順位 | 名前 | 獲得賞金 | 主な優勝レース |
---|---|---|---|
1位 | 峰竜太(2020) | 約2億5,000万円 | グランプリ・オーシャンカップ |
2位 | 石野貴之(2019年) | 約2億2,500万円 | グランプリ・チャレンジカップ |
3位 | 石野貴之(2023年) | 約2億2,000万円 | グランプリ・オールスター |
4位 | 峰竜太(2023年) | 約2億円 | ボートレースダービー |
5位 | 白井英治(2022年) | 約1億8,000万円 | グランプリ・徳山クラウン |
峰選手・石野選手が2回ずつランクイン。
実際には、この獲得賞金に加えて「イベント・メディア出演料」「日当」などでさらに年収は高くなるでしょう。
トップレーサーともなると、年収1億円超えのまさにビッグドリーム。
豪邸・高級車などを持っているA1レーサーがほとんどです。
こちらはテレビ番組で紹介されていた「峰竜太選手の自宅」。
誰もが憧れる超豪邸ですね・・・。
競艇選手が、夢のある職業だということが改めて分かります。
競艇選手(ボートレーサー)の賞金以外の4つの収入源
メインの収入源が賞金である競艇選手ですが・・・
4~6着は賞金が出ない「一般戦」でずっと6着だったら無給・・・というわけではありません。
そこで、レースの賞金以外の収入源・手当についてご紹介します。
- 日当
- 完走手当
- スタート無事故手当
- ナイター手当
では1つずつ見ていきましょう。
日当
競艇選手は出場する節の間「日当」が支払われます。
具体的な金額は、前検日に1万円・開催日は1日2万円。
よって、7日節だった場合は、計15万円が日当として支給されます。
完走手当
「G3」「一般戦」は4~6着に賞金が出ません。
しかし、4~6着の選手には完走手当が支給されます。
具体的な金額は「6着で1万円」「5着で2万円」「4着で3万円」です。
こちらも賞金と同じく、着順が良ければ良いほど金額が増えますが、逆に言えば、完走さえすれば6着でもお金が貰えるということ。
よって若手のうちは、とにかく多くのレースに出走することが年収を増やす近道です。
個人スタート無事故手当(2024年4月に新設)
これまでの「スタート無事故手当」は、全選手が1節間フライング・出遅れが無かった場合に、全選手に支給される仕組みでした。
ただ、この制度は廃止となり、2024年4月から「個人スタート無事故手当」が新設。
内容は、各年度(4月1日~3月31日)の間、選手責任のスタート事故がなく、200走以上250走未満の選手には10万円、250走以上の選手には15万円が支給されるというもの。
これにより年度末が近づくと「スタート無事故賞」を狙える選手はスタートが慎重になるでしょう。
さらに2023年10月から、G2以上のグレードレースの準優勝戦・優勝戦でスタート事故が無かった場合、出場選手に「スタート無事故手当」が支給されています。
具体的な金額は以下のとおりです。
優勝戦 | 準優勝戦 | |
---|---|---|
SG | 30万円 | 15万円 |
G1・G2 | 10万円 | 5万円 |
「グレードレースでのフライングによる罰則が厳しくなった」+「スタート無事故手当」により、選手はスタートが攻めにくくなっているのが現状です。
ナイター手当
競艇は「モーニング」「デイ」「ナイター」の開催があります。
その中で「ナイター開催」に出場すると「ナイター手当」が支給されます。
「ナイター手当」が支給される理由として考えられることは、以下の3つです。
- ナイター開催が最も売上が良いため
- 視界が悪く危険を伴うため
- 最終日当日に帰れない可能性があるため(宿泊費)
このあたり。
金額は、1日1万5千円です。
つまり、ナイター開催に出走すると1日2万円の「日当」と合わせて1日3万5千円が支給されるということ。
このことから、若手選手・B2級の選手は特にナイターのレースに出走したいそうです。
競艇選手(ボートレーサー)のレース以外の収入源
競艇選手の収入源について、理解できたかと思います。
ただこれまでの収入源に加えて競艇選手は、レースとは関係ないところで収入を得ることも可能です。
そこで、以下の2つをご紹介します。
- アルバイト・副業
- イベント・メディア出演料
では1つずつ見ていきましょう。
アルバイト・副業
競艇選手は個人事業主のため、アルバイトや副業をすることが許可されています。
特に、フライングによる出場停止(フライング休み)中は無給となるため、B級の選手は特に、別で収入を得る必要があるでしょう。
そこで、競艇選手が得ている主な副収入をいくつか紹介します。
- 普通のアルバイト
- 救助艇のアルバイト
- アパレルブランドの立ち上げ
- Youtube
若手レーサーは特に、フライング休み中にアルバイトをしている人が多いです。
アルバイトの内容は「飲食店」「カラオケ店」など学生と同じようなバイトに加えて・・・
転覆・落水した選手を救助する「救助艇」でのアルバイトが人気です。
救助艇でのアルバイトの時給は不明ですが、こちらにもナイター手当が支給されるとか。
若手選手にとってはレースを近くで見れたり、競艇に関われるため、うってつけのアルバイトでしょう。
また、アパレルブランドの立ち上げやYouTubeチャンネルの開設をする選手も。
峰竜太選手のように、レース以外で収入を得ている選手もいます!
イベント・メディア出演料
競艇選手は「トークショー」「テレビ番組」「CM」などに出演することで、収入を得ることもできます。
ただ「テレビに出たい」と言って出れるわけではありません。
イベントやメディアに出演するためには、実力以外にキャラクターやビジュアルも関わってきます。
特に、開会式やオープニングセレモニーで印象的なパフォーマンスをし、アピールすることが有効的でしょう。
そのため人気がある選手は、賞金以外の収入が多いことが考えられます。
管理人のひとこと
競艇選手(ボートレーサー)で稼ぐのは簡単ではない
手当が手厚いので「とにかく沢山レースに出れば稼げる」と思っている方は、間違いです。
事実、競艇選手は斡旋が約束されているわけではなく、厳しい側面も。
そこで、競艇選手として稼ぐのが厳しい以下の要素をご紹介します。
- 最低年収は200万円以下
- 出場停止・ケガをすると給料はゼロになる
- 出費が多い
では1つずつ見ていきましょう。
最低年収は276万円
競艇選手の最低年収は276万円です。
実際に計算してみると・・・
B2級の斡旋は月に1レースほど。
「年間12節出場(一般戦)」「1節6日間(10レースに出走)」「全て6着」だった場合・・・
「日当の合計13万円+完走手当10万円」=23万円×12=276万円となりました。
特に新人選手は原則6コースからのスタートとなるため、全レース6着となることが大いにあります。
加えて、そこから税金や保険料などが引かれることを踏まえると、やはりレースに勝たないと手元に残るお金はかなり少ないでしょう。
出場停止・ケガをすると給料はゼロになる
競艇選手には固定給が無いため、レースに出走しなければ収入は得られません。
レースに出走できない主な理由は「フライング休み」「不祥事・規定違反」です。
競艇選手は「1回のフライングで30日の出場停止」「3回のフライングで計180日の出場停止」となります。
また「不祥事・規定違反」については、その重大さによって出場停止の期間は変わりますが・・・
直近だと、堀本翔太選手が試運転ピットでファンに手を振ってしまい、9ヶ月の出場停止となっています。
このように、いつ収入がゼロになってもおかしくない状況のため、リスクが大きい職業です。
出費が多い
税金や保険料などの固定費以外にかかる費用はこのあたり。
- ヘルメット・サングラスなどの装備品
- 防護具(インナー・靴下・ズボン・ブーツ・手袋・プロテクターなど)
- モーター整備に使う工具・部品
- 宿舎代
- 前泊・後泊費
- 交通費(一部)
- フライングによる罰金
このように、ボートや救命胴衣以外の道具は選手の実費となります。
実際に、選手がレース中に身にまとっている防具は、15万円~25万円ほど。
加えて、ヘルメットは15万円~30万円ほどの費用がかかっています。
つまり、選手のレース中の格好は、総額30万円~60万円ほどかかっているのです。
また、フライングによる罰金は「1回につき6万円」。
若手選手にとっては大きな痛手ですね。
このように、選手が負担する費用はかなり大きいので、手元に残るお金は少なくなるでしょう。
管理人のひとこと
まとめ|競艇選手の年収まとめ
今回は「競艇選手の年収」について、ご紹介してきました。
- 競艇選手の平均年収は約1,900万円
- A1級とB2級の平均年収では2,500万円ほどの差がある
- 賞金王になると年収は2億円超え
- 賞金以外にも手当がある
- 副業・アルバイトは許可されている
- 最低年収は300万円以下
- フライング・ケガをすると給料がゼロになる
競艇選手の平均年収は1,900万円。
トップレーサーとなると、年収1億円以上の選手もいます。
ただ、そんな選手はほんの一握り。
特にB2級の中には、高収入とは言えない選手もいます。
加えて、フライングやケガをしてしまうと収入はゼロ。
それどころか、複数回のフライングをすると罰金や出場停止などの処分が重くなり、選手の生活に大きな影響を及ぼします。
よって、1回フライングをしてしまった選手は、攻めたスタートを切れません。
そのような「選手心理」は競艇を予想する要素としては必要不可欠。
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